くるみなの木遊館で木工体験!バターナイフを作ってみよう!
くるみなの木遊館で先日行われたバターナイフ作りの木工体験の様子をご紹介します!
体験しに来てくれたのは専門学校の学生さん。
まずは、バターナイフのデザインを木材に描き込んでいきます。
製作時間は2時間と限られているので、フィーリングで素早く決めていきます。
あまり考えずに生み出した形が案外良い作品になることも。
デザインが決まったら糸のこ盤で線の通りに切り抜きます。
焦らずにゆっくり切りすすめていくのが線の通りに加工するコツ、ズレたら戻ってまたゆっくりすすむの繰り返し。
使用している材は春に花を咲かせる日本の代表的な木、そう!桜です。
北海道ではエゾヤマザクラが一般的ですね。しかも、くるみなの木遊館がある当麻町内の公園で寿命を迎えた老木が伐採され、廃棄する予定だった丸太を有効活用するために、製材した木材なんです。
一周切り抜いたら次の工程へ。
ナイフやベルトサンダーを使って形を整えていきます。
根気のいる作業なので、手が痛くなってしまうこともあります。
そんな時は講師がお手伝い、技能五輪で金賞を取った技術で『いい感じ』に成形します。
形ができたらサンドペーパーで研磨し、木の表面をつるつるに。
エゾヤマザクラの木はみがいていると甘酸っぱい良い香りがします。
皆さんが木の香りで思い浮かべるのは松や杉、ひのきなどの針葉樹の香りではないでしょうか?
いろいろな木の香りを知れるのも木工体験の醍醐味。
木の香りに包まれながら磨いていく作業は時間を忘れて没頭してしまいます。
終了5分前までは、心ゆくまで磨いてください。
最後の5分間で塗装をしてしまいましょう!
塗装と言ってもニスやラッカーは使いません。
これもまた森の恵みを使います。
リスの大好物のくるみです。
あなたは落ちてるくるみを見たことがありますか?
北海道で採れるのはオニグルミといって、殻がとても堅く小ぶりなくるみです。
この実には油分が65%も含まれていて指でつぶすと油が染み出てきます。
少し難しい話になりますが、くるみの油は乾性油といって、空気中で酸化しながら固まる性質があり
木材にしみこませて乾かすことで水分や汚れから木材を守る塗装の効果が得られます。
かたい殻をハンマーで割り、中の実を取り出して使います。
取り出した実をキッチンペーパーで包み、つぶしながら油を塗りこみ、最後に余分な油をふき取ったらバターナイフの完成です。
たくさんの素敵なバターナイフが生まれたようですね!
あなたもくるみなの木遊館で木工体験をしてみては?
講師は北海道認定の木育マイスターの原 弘治です。 講師紹介はこちら
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